2019.12.12
GZDOCが初の「ドキュメンタリー商業的価値ランキング」を発表《人生一串》(The Story Of Chuaner)が1位を受賞
12月12日、中国(広州)国際ドキュメンタリーフェスティバル(GZDOC Guangzhou International Documentary Film Festival, China)は、メインランドコンサルティング(CHINA MAINLAND MEDIA RESEARCH CO.,LTD)、微博と連携して、「ドキュメンタリー商業的価値ランキング」を発表しました。50作のドキュメンタリー作品がノミネートされ、華揚聯衆傘下の子会社「旗帜メディア」(Authrule Digital Media)が出品したグルメドキュメンタリー作品《人生一串》が、ドキュメンタリー作品の商業価値ランキングにおいて、首位を獲得。ドキュメンタリー商業価値ランキングとは、ドキュメンタリー業界において初の、ネット情報データソースに基づいたドキュメンタリーの商業的価値を科学的に評価するシステムを構築した、総合ランキングです。
映像URL:https://v.qq.com/x/page/j3034l71mfm.html
同イベントのフォーラムでは、中国(広州)国際ドキュメンタリーフェスティバルの秘書長、劉軍氏から、このランキングを立ち上げた理由を紹介。「業界の発展を促進し、また産業化のプロセスを後押しするためにも、業界の発展において確実な指針を示し、かつ若いプロデューサーたちへ良好な環境と将来性を創造することこそが、私たち共通の目標でした。」と述べた。また彼は、「今年に入り、ますます多くの広告主がドキュメンタリーをブランドマーケティングの一環として活用し、また、ますます多くの投資家がドキュメンタリー作品への出資に前向きであり、ドキュメンタリー作品の商業的価値は、確実に上がっている。しかし同時に、その商業的価値とは、一体どのように判断するべきかについては、いまだ未知の領域であり、これこそが、ドキュメンタリーの商業的価値ランキング発表の意義そのものなのです。」と述べた。
また、中国(広州)国際ドキュメンタリーフェスティバルの秘書長、劉軍氏と、微博台網運営部テレビ合作総監の賈保成氏が共同でランキングを発表。またBilibiliドキュメンタリー出品部の王志強プロデューサーからは、優れたコンテンツのクオリティーを有する作品は商業価値を有し、この品質こそがIP(固有のブランド価値)の形成を牽引するものと評価。《人生一串》の総プロデューサー王海龍氏も、この「ドキュメンタリーの商業価値」に対する見解をビデオ形式で伝えた。
■2019年インターネット上で公開されるドキュメンタリー作品 商業価値ランキングTOP 10
ドキュメンタリー商業価値ランキングは、2019年にインターネット上で公開されたドキュメンタリー作品の商業価値ランキングTOP 10(総合ランキング)以外にも、ほか複数のランキング情報が発表された。
■ドキュメンタリー作品の価値ランキング
■ブランド付加価値ランキングTOP10
本フォーラムでは、メインランドコンサルティングの崔燕振総経理より、ドキュメンタリー商業価値ランキングのデータ構成、総合評定基準を詳しく紹介するとともに、ランキングの分類やトレンド観測を紹介しました。ドキュメンタリー作品の流量を考察するにあたり、視聴率とはもはや″最も重要な指標″とは言えず、より多くの次元の指標が存在し、定量的にドキュメンタリー作品を評価することができるようになっています。崔燕振総経理は「過去におけるテレビ視聴率のスコアも、今日のネットクリック率も、本質的にはすべて一つの流量と捉え、すべての流量は、情報の入口であり、また同時に取引の出口でもあります。そして、その情報価値、商業価値やメディア価値、さらにはマーケティング価値の一つの重要なキーポイント、接続点であって、この流量というものなくして、あらゆる機会を引き出すことは難しいでしょう。我々は、何億回にも及ぶこの流量からドキュメンタリー作品の価値を測定していく中で、それらが、本質的な意味において、一種の芸術の宝庫であり、商業価値の宝庫なのだと実感しました。」と語りました。
■ドキュメンタリー作品の商業価値ランキング指標体系
ドキュメンタリーの商業価値ランキングは、ドキュメンタリーのネット露出、評価コメント、口コミ、映像の配信、ブランドサポート、視聴者構造、ゲスト課金など、さまざまな指標により総合的に評価されています。ドキュメンタリー商業価値ランキングは、ネットドキュメンタリー商業価値ランキングのほかに、最も価値の高いドキュメンタリー作品IPランキングや、新作IPインキュベーションランキング、またブランドパワー価値ランキングなども紹介されました。
備考:前述の評価システムに加えて、以下の原則に準拠して選考されています。
1.メインテーマが、公益または政治理論を主旨としたドキュメンタリー作品は、中国の社会政治、経済、文化などの発展と変化に焦点を当てており、新しい時代や方向性、また指針を示すものと捉え、その社会的重要性は商業的利益よりもはるかに大きい。また特定のスポンサーが協賛しないドキュメンタリー作品は、この度のドキュメンタリー商業価値評価の対象範囲に含まれていない。
2.特定のブランドがタイアップせず、またスポンサーが協賛せず、中国以外の外国ブランドによるドキュメンタリー作品は、この度のドキュメンタリー商業価値評価の対象範囲に含まれていない。
3.タイアップブランドはないが影響力が大きく、一定の商業的価値が認められるドキュメンタリー作品は、この度のドキュメンタリー商業価値評価の対象範囲に含まれる。 4.劇場で上映されてはいるが、特定のブランドタイアップのないドキュメンタリー作品は、この度のドキュメンタリー商業価値評価の対象範囲に含まれていない。